昔からゲームは子供へ与える影響が大きく、集中力の低下を引き起こすとも言われてきました。そのためゲームは長いあいだ非難の対象となっていました。
長時間続けてゲームで遊ぶことが子供に与える身体的および心理的な影響について、子供を持つ親の多くが心配になるのは無理もないことです。
しかし、その当たり前の心配が、様々なゲームで遊ぶことで得られる学習の機会のポジティブな側面を見えにくくしています。
たとえば、ゲームで遊ぶことは手と目を連携させる身体的機能を向上させ、素早い判断力を養い、チームワークを高めることに役立ちます。これらは全て、ゲームで遊ぶことがもたらす良い影響の一例です。
ゲームで遊ぶことが子供たちにとって楽しく自由な活動であるために、両親はプレイ時間や、遊ばせるゲームの対象年齢などに注意を払い、指導と監視を怠らないようにすべきです。また、より年齢層の低い子供たちにはゲームと現実の違いを教え、子供たちからの質問や心配事にはちゃんと答えるなど、両親のサポートも必要です。
ゲームで遊ぶことで得られる最大の利点の一つが「英語力の向上」です。スウェーデンでの最近の調査によると、英語を第一言語としない人たちのなかで普段ゲームで遊ぶことが多い人たちの英語の語彙は、ゲームを遊ばない人たちと比べてかなり多いということが分かったそうです。
もちろん全てのプレイヤーに当てはまるわけではありませんが、この調査では、国境を越えて複数のプレイヤーたちと交流ができるため、RPG(ロールプレイングゲーム)が子供たちの言語能力を向上させるのにもっとも効果的であったと結論づけています。
ゲームで遊ぶことは子供ばかりでなく大人にも学習の機会を提供するでしょう。世界中の専門家たちは今、カリキュラムに慎重に組み込むことでゲームを教育に活用することができるだろうと提言しています。次の世代で外国語学習の一環としてゲームがどのような形で利用されることになるのか、今から楽しみですね。